FMワイヤレスマイク

ワイヤレスマイクの定番。FMワイヤレスマイクの製作を行います。LC発振回路を使ってFMワイヤレスの回路図を図1に示します。図2は回路をからFMワイヤレスマイクを製作した様子です。


図1


図2

LC発振回路を使っている関係上、発振周波数がなかなか安定しませんでした。
発振周波数を安定させるため、水晶を使ったFMワイヤレスマイクの製作。
12MHzの水晶発振子を使い製作を行いました。FM変調はかかるのですが、変調が浅くなってしまいました。
セラロックを使用することにしました。
12MHzのセラロックにて発振させます。4倍の84MHzを取り出すようにしています。
発振周波数は、変調・周波数調整用のバリキャップがあり少し低めの発振周波数となってしまいます。
Q3は低周波用のマイクアンプです。
マイクアンプの出力はジャンパー抵抗で変調端子のC17接続するようにしています。
目的はマイクアンプを使用しない場合、ここより外部入力を入れることにしています。
このFMワイヤレスマイクの回路を図3に示します。

図3
発振周波数の調整はVR1にて調整を行います。変調感度をVR2で行います。
高周波部はコイルを巻きますが、RF部の整合調整を行わないようにしました。
基板に実装したFMワイヤレスマイクの様子を図4に示します。


セラロックを使ったFMワイヤレスマイク

FMワイヤレスマイクとFMラジオを使って静止画像を送る実験を行ってみました
静止画像を送り方式は、SSTVといいます。
SSTVは、低速度走査線テレビジョン( Slow Scan  Television)の略で静止画像を30秒から90秒単位で1枚の静止画像を送信します。
通常私達が見ているテレビ放送は、1秒間に30枚の画像を送っているため広い周波数帯域が必要になります。
SSTVの詳しいことは、インターネットで検索するとたくさんでてきますので調べて頂ければと思います。
SSTVでの静止画像での交信は、アマチュア無線では行われていますので、近くににSSTVを運用されている方を、
ご存知でしたらご覧ください。
準備するものは、FMワイヤレスマイクとラジオの他、MMSSTVというソフトを使いスキャンコンバータとしてパソコンを使います。
送信用と受信用のそれぞれ2台のパソコンが必要になります。それぞれのパソコンにMMSSTVをインストールして実験を開始します。MMSSTVはフリーソフトです。

FMワイヤレスマイクの外部入力にパソコンのサウンドカードのスピーカ出力を繋ぎます。音量をコントロールします。
ワイヤレスマイクから電波を出し、ラジオの周波数を合わせます。
SSTVで画像送信をするとラジオから「ピロピロ」と聞こえてきます。
送信の準備は完了です。
受信には、受信用パソコンとごく普通のFMラジオ(モノラル)を準備します。
イヤフォン出力をパソコンのサウンドカードに入力します。
サウンドカードのマイク入力はステレオプラグです。プラグの真ん中にDCがかかっていますので使用しません。
先端の部分にイヤフォン出力を接続します

受信を始めている様子


受信が終わりました。


スピーカ端子からの接続している様子(受信)

実験用のセラロックFMワイヤレスマイクファインアクセスまで。


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